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パッケージング推進センター

脱プラ・減プラ製品（バリア紙、包装容器）の開発をはじめ、包装に関する技術開発とトータルソリューションの立案や実施、運用を行っています。

東雲

役割・特長

パッケージング推進センターでは、近年社会において求められているCO2排出量削減や、プラスチック使用量低減など環境課題に対応するため、これまで培ってきた抄紙技術や塗工技術を基盤に、新たな材料、加工方法を取り入れた、環境配慮型パッケージ用紙製品の研究、開発をしています。
原紙開発から加工にとどまらず、新たなビジネスモデルを構築まで、幅広いニーズに合ったソリューションを提供しています。

技術

材木育種技術
木質成分精製技術
精密パルプモールド技術
化学合成技術
パルプ化技術
不織布製造技術
抄紙技術
フィルム製膜技術
酵素・発酵技術
段ボール加工技術
水処理技術
塗工技術
粘着加工技術
ラミネート技術
ナノ解繊技術
重合技術
樹脂混錬技術
微細構造加工技術

主な研究テーマ・活動

プラスチック代替紙製パッケージ素材

プラスチックフィルムに変わる紙製パッケージ素材の開発をすすめています。コア技術の水系塗工技術を用いて、紙にバリアコート層を付与することで、紙素材でありながら外部からの酸素や水蒸気などの侵入を防ぎ、内容物の劣化を抑える機能を持った紙製パッケージ素材を開発しています。
現在、一般的なバリアフィルムと同等のバリア性を持つ「SILBIO BARRIER」、透明性とバリア性を両立した「SILBIO CLEAR」、遮光性を有しアルミ蒸着フィルムと同等の高いバリア性を持つ「SILBIO ALBA」、ヒートシール機能に特化した「SILBIO EZ SEAL」を上市しており、今後は高性能グレード品などの開発をすすめてまいります。

紫外線レーザー印字対応紙パッケージ

紫外線レーザー印字とは、光でパッケージに直接印字する技術で、印字した文字が消えにくい特徴から、消費期限やロット番号などの可変情報の印字方式として需要が高まっています。また、インクやリボンなどの消耗品が不要となります。
紫外線レーザー印字に対応した包装には主にプラスチックフィルムが使用されていますが、昨今の脱プラスチックの動向をうけ、紙に紫外線レーザーで発色する顔料をコーティングした、紫外線レーザー印字対応の紙パッケージを開発しました。今後は、各種プラスチック包装の代替素材として提案をすすめてまいります。

センター員の主な業務と働き方について

入社5年目、開発業務

主に、バリアフィルム代替の紙製品の開発に携わっています。紙にバリア性を持たせるための、コーティング用塗料配合や塗工条件を検討しています。チームで実験内容を話し合い決定後、実験作業は実験準備から評価まで、2～3名で振り分けて行っています。

この週は通常実験業務の他、社内の技術交流会（各センターが持ち回りで研究内容を発表し議論する場）があり、またお客様を訪問し、以前提出した試作サンプルの評価結果をフィードバック頂きました。今回、採用に向け新たな課題が見つかりましたので、対応策をチームメンバーと打合せしました。次週、改善品を作るための実験をする予定です。

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